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グロ詩 第2章
0-50  51-100  101-150  151-200  201-250  251-300  301-350  351-400  401-450 

351 名前 : 投稿日 : 2005年12月09日(金) 02時17分17秒
 恐怖の旅人

僕は今 恐怖を求めさすらっている
ねえ君は 首切りのことを知ってるかい
首を切ると 水風船が割れるよに
人の体の血は流れる
人の体の殆どが 水で出来ているって事
それでよく分かるだろ?
僕はあるときそれを見て
とてもとても 怖いと思った
それは 僕が 生きているから
死ぬってことが 恐ろしかったんだ
だがしかし
生きていることの実感が
恐怖の後には湧いてくる
皮肉だね 血と骨を目にすることで
生が感じとれるなんて
だから今日も 僕は恐怖を求めている
誰か 恐怖を見せてくれ
死の宴を演じておくれ
それが僕の 糧となる


352 名前 : ジル(11) 投稿日 : 2005年12月09日(金) 23時23分38秒
†fable


早く目を覚まして
早く目を覚まして
朝露の雫が零れてしまう前に

早くここへ来て
早くここへ来て
花園への扉が閉じてしまう前に

秘密のティーパーティーは 今 始まるの
貴方もお菓子を用意してね

真っ白な小麦粉の変わりに
  真ッ白ナ人骨ノカケラ
甘いお砂糖の変わりに
  甘イ甘イ胎児ノ鮮血
お菓子とお茶が揃ったわ

どうしたの?
なぜ戸惑うの?
何を怯える必要があるの?

これは貴方の望んだ花園
これが貴方の求めた庭園
貴方のために用意されたの

綺麗な庭園でしょう?
素敵な花園でしょう?

ここが気に入らないというのなら……
  貴方モ、オ菓子ニシテ食ベテアゲル。

ここを気に入ってくれたのなら……
  コノ楽園ヲ飾リ立テル石像ニシテアゲル。


それこそが貴方の夢見た永遠なのだから……


353 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月10日(土) 00時28分11秒
 暗黒工房遊び詩

叫び声が聞こえる工房
挽き肉挽き肉 ヒキガエル
挽き肉の中には虫がいる
ヒキガエルは虫を食べる
挽き肉自体はカエルでない

これは挽きにきにくい人の挽き肉
挽き肉の中には眼球がある爪がある
向うで聞こえる悲鳴の正体
挽き肉にされる叫び声

私は人です肉でない
肉にされるほど美味しくない
みんな同じ事をいう
だけど挽き肉 お前は挽き肉
挽き肉挽き肉 人の挽き肉


354 名前 : 道化 投稿日 : 2005年12月10日(土) 08時34分07秒
言葉は不要だ
あらゆる場面に於いて その結論は普遍
如何なる事由を持ってさえ 言葉の必要性を論じる事は不毛

何故か と 問うなら それは愚問
知らない奴は 愚かに雄弁に語っていればいい

君は銀 僕は金
沈黙こそが美しいと 馬鹿な事は言わないが

そう
無形を有形にしようという試みは 諦めるべき
「暗黙知」は 「形式知」より優しくは無いのだから  

それを可能と思っているなら 結果は見えてる
君はいつまでも踊っていればいい
彼の者の掌の上で 不様に 仰々しく そして 哀れに

だが それでは
Put the cart before the horse.


355 名前 : ミリアム 投稿日 : 2005年12月10日(土) 12時43分51秒
最近騒がれる液状化現象
全てを飲み込む揺り籠の中で
私は何を思うのだろう

美しいと思わない?
全てが沈むであろうこの国と世界が

醜いことも何もかもが
揺り籠の中では全て意味を失うの

神の子をあやす揺り籠が揺られたとき
私たちはなす術もなく
水の中へ還れるの
それは恐れることでなく
寧ろ喜ばしいこと…

微笑む貴女を失って
殺したい貴女を失って
私自身も失って
世界は終わりなき静寂を迎える

水は腐り
腐臭が漂い
完全へと導かれる世界
希望がないから絶望を知らない
悲しみがないから怒りを知らない
有を知らないから無を知らない
これは全ての最終点
何も無いのが全て
 
揺り籠を見て神は嗤った
他は完璧だった筈なんだがな
一番の失敗は
ヒトを創ったことだけだ

揺り籠は用済みとなり
この広い暗闇を
真実だけ乗せて…


356 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月11日(日) 02時02分53秒
 彼女の夢みた空

丸い空を 底から見上げる
あいつは空に蓋をして
私を闇に閉じ込めた

叫べど喚けど誰も来ない
頭が痛いのを我慢して
壁に手を掛けよじ登る

爪が壁に食い込で
爪が剥がれて体が落ちる
それを毎日繰り替えす…
食べる物は何もなく
周りに溢れる水を飲む
私自身で汚れた水を…
それでもお腹がすいたなら
壁の苔をむしって食べる…
いつしか壁は爪痕だらけ…

あれから何年経ったのか…
私は起きる気力もない…
体には虫が蠢いていて…
時々それを摘まんで食べる…

憎い 憎い すべてが憎い…
私が生きてはならないの…
私が生きるのは罪なの…

体に充満したガスでぷかぷか水に浮かびながら
私の呪詛が水に溜まる…
それからまた何年も…
私は呪詛を溜め続けている………
死にたくない…
死にたくない…
私はまだ…
死にたくない…

---------------------------------------------
某作家大先生 申し訳ありません。
あなたの作品をネタに使いました!
まことに申し訳ございません!
(ここで問題、この詩は、誰の事をネタにして書いたのでしょう)





357 名前 : ジル(12) 投稿日 : 2005年12月11日(日) 17時27分25秒
†敬虔なる無実の者達の止むに止まれぬ悲哀に満ちた叫び


ああ 大いなる我々の神は滅んだ
じきに我等のこの国も死にゆく

最早『光』など必要のない刃
希望はすでに断ち切られたのだ

さあ行くが良い 我等が王と共に
彼の御方はそこで待っておられるだろう

さあ逝くが良い 我等が主と共に
後に残るは反逆者どもの虚な笑いのみ

滅びゆくしかないこの運命
何故永遠は葬られた?

さあ行こう
滅びの唄と共に
己のその身が朽ちるまで


358 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月11日(日) 19時48分29秒
 血塗られた街

人の臓器で創られた街
この街の隅々には 波打つ血管が張り巡らされる

この街は 人の悲しみに成立つ街
血の涙で濡れる街
誰もが夢を狩り取られる街

虚栄の神は 自愛に溢れ
心を捧げよと赤子を奪い
人を殺せと 人に諭す

街に杭を打ち付けると
どこの穴からも血が溢れ出す
生贄にされた人の血が
夢散り砕けた人の血が

抗うものは土に消え
夢狩り人は森の中

神の前では塵屑なれど
この街の血に報いれ勇者
抗う事を忘れず生きろ

この街の傷を 塞げよ聖女
悪魔に血は流せない
流れるその血を愛しく思え

今は悲しき反逆者たちよ
やがて煌く先駆者たちよ










359 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月12日(月) 17時56分53秒
 人という名の塵(ゴミ)

人込みでも 人塵でも 今はその言葉の意味が良く分かる
親父は人を 塵に例えた
人は生きている価値がない 地球にたまった塵なのだと

都会に出たとき その意味が少し分かった気がした
塵だ 塵だ みんな塵だ
こいつらの一人が死のうがたいしたことは無い
誰が死のうが平然と歩ける
むしろ 何人かいなくなった方が街がすっきりするのでは?

路地裏では猫が死んでいた
猫も塵とされ その塵を回収しに来る奴がいる
猫という名の塵

ではやはり 人という名の塵もあるはずだ
想像する こいつらが路上で死んでる所を
腕も足も内臓もすべて道の真ん中にばら撒け
それを清掃員が塵として回収する
人という名の塵を…片付ける

思わず笑いが漏れた
こいつらみんな塵 塵 塵だ

笑いをこらえるその姿が
ショーウインドウのガラスに映る

映ったガラスのなかには
不気味な笑みを浮かべる
もう人つの塵がいた




360 名前 : ジル(13)(14) 投稿日 : 2005年12月13日(火) 03時27分57秒
†烙印


私ノ眼ヲ…
私ノ破片ヲ
返シテ下サイ…。

私ノ心ハ
今モ何処デ
泣イテイルノデショウカ――



†Dolls


硬く 冷たく 動かない
人形となってしまった君
僕を肯定もしないし、否定もしない。
何故君は人形になったの?

僕を見ようともしない暗い瞳
重力に逆らえず上下する口
右から左へと愛を聞き流す耳
握っても返してくれる事のない手

硬く 静かで 反応しない
君は人形となってしまった
僕を否定しないし、肯定もしない。
君は何故人形になったの?

ああ、この手が、
   この手が忌々しい……


361 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月14日(水) 03時21分40秒
 冬風の詩

風よ 冬の空を舞う風よ
どうしてお前はそんなに冷たい

お前に 熱い血潮は流れてないのか
お前に 人を愛する心はないのか

人の温もりを奪っていくのがそんなに楽しいか
そんなに暖かな命が憎いのか

風よ 冬の空を舞う風よ
お前のせいで木々は眠り 小さな虫は土の中

じわりじわりとすべてを冷やし
私の命さえも凍らすつもりか

凍りついた耳をポロリと落とし
臓器のすべての鼓動を止める

それがお前の望みなのだろう
なんと冷酷な風よ なんと残酷な風よ

風よ 冬の空を舞う風よ
お前に名前をつけよう

お前の名前は 死
どうだい お前にふさわしい名前だろう?



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とても風の強い日、窓から伝わる寒さにさえ震えながら作った詩。 


362 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月15日(木) 00時09分46秒
 無邪気な天使

赤ん坊赤ん坊 叩き割って脳味噌グシャリ
出てきた脳味噌気持ち悪い
何度も何度も踏み潰す
ぐチュぐチュべっとり血が足に付く

猫ネコ 体を一寸刻み 生きたまま
神経つつつと引っ張って
弄くりいじくり鳴き声楽しむ
ぴくぴくドックン鼓動を感じる

そんなことをしてはいけません
ママままうるさい 舌を抜く
食べ物ないからママを食べる
ウじゅうじゅいっぱい うじ虫だらけ

僕は天使 かわいい天使
明日は何を してあそぼう

*あくまで詩の中の出来事です。本当に真似をしないように。


363 名前 : 月虹 投稿日 : 2005年12月15日(木) 20時54分23秒
◇空◇

あの蒼い湖の底に溶けてしまいたい
もう こんなに重苦しい世界は嫌なんだ

重力 圧力 苦しみ 憎しみ・・・
自由に飛ぶ事も出来やしない
僕の羽根も錆び付いてしまうよ

だから この世界が嫌いなんだ

堕ちていくことは誰にも出来るんだ
ただ 天まで昇ることが難しい

だから皆 堕ちていく
僕には分かるんだ

中には巻き込まれている者もいる
僕もその中の一人だ

あの蒼い湖の底に沈んでしまいたいんだ
もう こんな息の出来ないような世界は嫌なんだ

風船の糸を切ったかのように
僕は昇っていくよ

自由になったんだ


364 名前 : 月虹 投稿日 : 2005年12月15日(木) 20時54分37秒
◇生首◇

ほら、あそこを見てみてよ。
生首が笑ってるよ。
「アハハ!」って。

ねぇ、ママ。
あれは誰の首なの?
教えてよ。

・・・何で言えないの?
僕、怖くないよ。
・・・ママが殺したの?

パパ、パパなの?
あれが?
パパには見えないよ。

パパに会えるの?
もうすぐ会えるんだね。
・・・ママは行けないんだ。

ドスッ・・・。

-鈍い音が部屋に響いた。-
-さぁ、諸君達。何が起こったか想像してみてくれ。-


365 名前 : ジル(15) 投稿日 : 2005年12月16日(金) 05時49分35秒
†havoc-荒廃-


助けてくれ 助けてくれ
この手を この体を
私を蝕むものから
助けてくれ さあ今すぐだ
神よ、女神よ
悪魔にしても同じこと

右手には破滅、左手には混沌
右側には破壊、左側には深い深い暗闇

足?私の足だと?
それは地獄に立っている
足、この足か?
死、その上に立っている

私はどうすればいい?
私は何に祈ればいい?

さあどうするこの私を?
誰にここから救うことが出来る?
かつての英雄よ、諸々の民を死へ追いやった王よ
お前に何が出来る? この朽ち果てた私を
かつての司教よ、決して背の曲がらぬ偶像よ
お前には見えるか? この醜い私が

祈り捧げたお前達に引き裂かれた
燃えさかるその刃で 中身のない祈りの言葉で
私はもうここまで暗黒に浸かっているのだ!



* * *
(元々英語詩でしたが、途中で挫折した為に訳調な言い回し…)


366 名前 : ジル(16) 投稿日 : 2005年12月16日(金) 06時09分13秒
†探求


とっても痛いの。
とっても悲しいの。
もう何も見えないの。
――なのに現実じゃないの。

とっても苦しいの。
とっても寂しいの。
もう何も聞こえないの。
――なのに真実じゃないの。

どうしてこう現実的なのに
影だけが存在を許されず
また光だけ増殖し続ける?

なんの意味があるというの
どんな意義があるというの
だれの意思で成り立ってるの
どこがここの出口だというの


――もう何も見えない。
影はないし、光も消えた。

行くべき出口も分からないし、
来たはずの入口も知らない。

現実じゃないなら早く終わってよ。
淋しいだけの悪夢なんて覚めてよ。
――それとも夢(こっち)が現実だというの?


今日も私は待っている。 現実を。
そして求め続ける。 ――真実を。


367 名前 : はる 投稿日 : 2005年12月17日(土) 00時58分03秒
助けを呼んで祈ってみれば?信じてるでしょ?神様を。


368 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月17日(土) 18時05分25秒
 気狂い道化師(ピエロ)

狂気を装う道化師達よ
どうしてお前は顔を隠す

そんなに醜い顔なのか
そんなに心を閉ざしたいのか

だけど気付いているか

どんなにメイクを重ねても
お前の目からは殺意が見えている

お前の我が儘な怒りの欠片が
お前のメイクを邪悪にしている

さあ お前の茶番を始めてみろよ
無能を曝け出し笑われる用意はあるんだろ?

今日は何を見せてくれる

哀れな犬を使った芸か?
幼い子供をいたぶり殺すか?
バスでも乗っ取って大騒でもするか?
それとも 舞台で自殺ショーでも始めるのか!

さあ いってみろ

僕はピエロです 心が無い
だからなんでも出来るのだと!


369 名前 : はる 投稿日 : 2005年12月18日(日) 00時15分10秒
箪笥に入れてあなたを連れて逝くわ。
鍵は私が飲んでしまうからもうどこにもいけない。
ねぇこれでもうあなたは私の心の中で生きるのよ。
ねぇ箪笥と私は一緒なのあなたを閉じ込めたのよ。
ねぇだからそんなに暴れないで?
壊れちゃうから。箪笥も私も。


370 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月19日(月) 17時17分48秒
  厄災来月

深淵の月より厄災来る
豊穣の地に巨星落ち
街は荒廃の野と化し
森は死霊の住処と成る

人の子が人を屠り
血で渇きを潤おす

国を出るものは谷の虎に喰われ
国に残るものは鬼神に心を預ける

月よりの厄災を拒む術なし
この厄災を逃れる術なし

ただただ震えよ
内なる鬼に震えよ

ひたすら争え
外にある貪欲と争え

月よりの厄災を拒む術なし
この厄災を逃れる術なし


371 名前 : はる 投稿日 : 2005年12月20日(火) 14時49分21秒
さぁはじめよう楽しいお茶会
私は狂った三月ウサギ
友は帽子屋さんとねずみさん
今日のゲストは迷子のアリス
かわいそうな迷子のアリス
見てしまったね秘密のお茶会
誰にも言ってはだめなのに
時計ウサギに言っちゃった
もう帰れない 帰さない
さぁさぁそんなに泣かないで
楽しんで逝きなよ最後のお茶会
明日には君も皿の上
ちなみにこれは君のママ


372 名前 : butterfly 投稿日 : 2005年12月20日(火) 22時12分06秒
Why do you disturb though you want to die?
Why it is self-centeredness of doing such a thing?
is decided.
Because I dislike this dirty world.
Because only I am pretty and have a pain in it.
Because it and you human being are ugly.


373 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月20日(火) 23時40分07秒
 人生の足跡

ガラスの海を裸足で歩く
足からは血が滴り
朱色の足跡が点々と残る

力強く一歩を踏み出す度に
ガラスの欠片で傷口は抉れ
傷の隙間にまで細かい破片が入り込む

この先にいったい なにがあるというか…
途中で力尽き
ガラスの中に埋もれていくのは目に見えている

それでも男は
その一歩を踏み出す

ガラスに体を切り刻まれながら
血液の中にガラスの粒子が入り込みながら

いつ果てるとも知らない苦痛の中で
自虐の一歩を踏み出す

一歩一歩を歩く度
死が近づく事を確かめながら…

最後に残るのは血の足跡
ここまで歩いた
二つの赤い足跡…

ただそれだけ



374 名前 : はる 投稿日 : 2005年12月21日(水) 14時56分43秒
君への愛は果てしなく。
とてもじゃないけど耐えられない。
いっそ捕まえてしまおうか。
君がどこにも行かないように。
手足を裂いて
その眼をつぶして
小さな口を縫い付けて。
あぁわかってる
それでも君は行くんだろ?
逃げていってしまうだろ?
僕ではいけない遠いところへ
僕をこの血だまりに置き去りにして。


375 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月22日(木) 00時24分33秒
 地獄見聞録

地獄の業火はその身を焦がす
足元には無数の針
その針ひとつひとつが足の裏を突き通す

炭のように黒焦げになり
表面から地面が見渡せるほどの穴が開こうとも
意識はなぜか途絶えない

血の池地獄は死臭が強い
血だけではなく、胃液、胆汁、尿、膿み、糞、
すべてのものが煮えたぎる
傷口からあつーい汁が流れ込み
剥き出しの神経を刺激する

鬼の拷問は容赦がない
鉄の棍棒を振り下ろし
鬼の周りには挽き肉の山
挽き肉なれど痛覚は残り
それを知る鬼はそれを塩で揉みほぐす

体は何度も再生されて
更なる地獄をまた味わう
精神が慣れてしまわぬよう
あの手この手で方法を変え

今日も地獄に悲鳴が響く
鬼の笑いと狂気の声

これが地獄
果てない地獄



376 名前 : ジル(17) 投稿日 : 2005年12月22日(木) 01時55分36秒
†夜光蝶 -night eater-


まだ薄暗い闇を縫い
明日への光を求め彷徨い歩く…

すぐそこに乱れる蝶共は
闇の食い糟か
それとも
闇喰い(ナイトイーター)なのか…

天上に映し出された幻は
ゆっくりと私を蝕んでゆき……



もう二度と明日は来ない
貴方に会えないという現実に
気付いてしまったから……

――私はもうすぐ蝶になる
夜をただ舞い続ける夜光蝶に…

やがて過去は包み隠され
明日には貴方の事さえ忘れているだろう

けれど夢は終わらないのだ
幻想が幻想であるかぎり


377 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月22日(木) 04時41分22秒
 樹海の鳥

樹海の鳥は 妖の鳥
森で迷うた人の仔を
冥土へ誘う渡し守

生き人が逢うてはならぬ
その鳴き声に狂わされ
逢う魔逢う魔に壊れゆくから

あれに見えるはこうのとり
お前は生を運ぶがいい
樹海の鳥に死は任せよ

鳥が 鳥が 樹海を舞う
その身に纏うは死霊の念
哀の飢の怒の憎悪の化身

樹海の鳥を指差すなかれ
その身に不幸が起きようぞ

樹海の鳥を謀るなかれ
いつかはお前も逝く身なれぞ


378 名前 : はる 投稿日 : 2005年12月22日(木) 16時55分20秒
空は遠い
海は深い
刃は重い
血は綺麗
夜は優しい
月は優しい


379 名前 : 月虹 投稿日 : 2005年12月23日(金) 11時52分27秒
◇太陽が昇り私は堕ちる◇

また今日も死ぬことなく太陽を見てしまった
昨日 あんな事があったにもかかわらず
神々しく輝いている

嫌いだ

嫌いだ

太陽なんて

私のこの汚い体を曝け出す
誰にも見られたくない
誰も 来ないで

貴方たちに私の心は分からない
分からないまま同情するのは
私を自分より下に見ているからだ

誰も 信じられない

誰も 信じていない


ああ 今日は月が綺麗だ
皆の心に残る死に方をしてやろう

謝っても もう遅い
全て 貴方たちが悪いのだ


あの神々しい光に照らされて
誰が私を見つけてくれるだろう

--------------------------------
仮死魔さんへ。
私の詩を綺麗と言っていただいて嬉しいですv
今までパソコン壊れてたので遅くなりました。
言葉変ですが、これからよろしくです。


380 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月23日(金) 16時36分56秒
 暗黒工房誘い詩

月が冥土の空に浮かび その下を ひとりの少女が歩いている

虫の死骸をたどっていくと ひとつの工房に辿りついた

工房内は血塗れで ここはまるで暗黒工房 地獄の果ての 死の工房
 
さあ見てごらん ここにいる みんなも血塗れだろう?

まあ人と呼べるかどうかも 分からないが…

よくここまできたね…

ろくでもない人生の清算を ここでしたいとは思わない?

しばらくすれば 君もその気になるよ

くるしくはない ただ痛いだけ………

ねえ、ねえ、聞いてる? もう逃げられないよ……………



--------------------------------------------------------------
いやぁ、詩になりませんでしたね。
なぜなら暗号だから。



381 名前 : はる 投稿日 : 2005年12月23日(金) 18時09分56秒
悲しみは君に
死だけを残して
まだ堕ちてきてはいけないと
残忍な微笑を浮かべた
澄み渡った空にかざした
五本の指は君にすべてを捨てさせ
今僕に見えるのは
できすぎた世界に
すくんでいる君だけ





仮死魔さんすごいですね☆吉村達也の小説みたいです!!!


382 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月23日(金) 18時58分27秒
 恐怖の証明

ああ 君にはこの死の恐怖が見えないのか

ちり逝く花々さえ 恐ろしい死の前兆だというのに…

恐怖が僕の心を蝕んでいく なぜ なぜ 君には分からないの?

虚栄心と傲慢 それが君の心を曇らせているのではないかい?
    
どうおもう やはり 君より僕の方がおかしいとおもうのかい?
     
それじゃ僕は教えなくちゃ 君に本当の死の恐怖を…
      
死は身近にあるんだよ 大丈夫 すぐに君も実感できる

君に家に行くのさ 僕が用意してあげたから
        
血塗れのおかあさんが おうちで君を待ってるよ…………



---------------------------------------------------
ああ、また詩になっていない…。
なぜならまた暗号だから。(笑)
うまくいったかな、見づらいかも…。
    
     


383 名前 : ジル(18) 投稿日 : 2005年12月24日(土) 04時07分01秒
†bean


そして真実は振り下ろされる

このまま終わらばければ良かったのに……

その答えは本当に必要なものだった?



†DIVE to EARTH


空は目先 地は彼方
ベランダの上から私は私の
血みどろ臓器をばら撒くの

燃える赤、“其れ”は流れ
黒に塗り替える鳥達の群れ
鳥の骸はまた虫に侵され
何処迄届くの 風を吹かれ

そして陽が一年分の瞬(マバタ)きを見せたなら
私はとっくにこの星の一部に還ってるわ


384 名前 : ジル(19↑)(20↓) 投稿日 : 2005年12月24日(土) 04時12分42秒
†pierrot


終末は暗雲に呑み込まれた
何故我らの願いを聞き入れぬか
貴方は私に救いが来ないと申すか
それならば ああ それならば

その、幾人もの人々を殺めてきた手を翳すが良い
侵略した城の頂から街を見下ろすが良い
市民より略奪した酒を飲み明かすが良い
自身を国中の黄金で着飾るが良い

そして私は笑いが止まらないだろう
貴方のその滑稽さに
貴方は心から満たされている
――すでに盲になっているとも気付かずに。

貴方が手にしているものはそう、
灰だ、泥だ、鼠の骸だ

* * *

ナンバリング訂正ついでにもう一つ…。


385 名前 : 月虹 投稿日 : 2005年12月24日(土) 13時12分48秒
静かに 静かに 自分を壊していく

もう 他のモノは 全て壊しつくした

自分の傍に 累々と 転がる

者 物 モノ・・・・

もう 何も 失なった

何かを 壊していないと 気が狂いそうだ

いや こんな僕は もう狂っているのかもしれない

もう 壊すものが 何も無いんだ

だから 自分を壊している

ただ それだけの事


386 名前 : はる 投稿日 : 2005年12月24日(土) 17時25分51秒
世界は灰色
私はゴミだめのプラスチック
自分の有害さにもきずかず
のうのうと今の現状を嘆いている
それを見て笑う鳥は
奇形の羽をばたつかせ
遠くを行く鳥たちに涙を流していた
星は雲に隠れ
哀れなものを見放した
それなのにそれでも願ってしまう
あぁただ星を
一瞬の光であっても
この目で見ることができたなら





暗号解けるとうれしいですね***


387 名前 : ジル(21) 投稿日 : 2005年12月24日(土) 22時42分53秒
†attar


あの
まどろみの中の少女は
僕に言葉にならない
悲嘆の詩を投げかける少女は
一体誰なのだろう

ずっと僕を捕えて離さないその少女は
今も僕を少しずつ苦しめていく

心の底(オク)で
それは僕の罪
少女の与える罰だと
幼い悪魔が云う

僕は彼女に向き返り問う
君は一体何者なのかと……

――君は一体何者なのかと――……

光は応えた
お前とは違う存在だと
闇は続けた
お前に深い傷痕を刻みつけられた者だと


388 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月25日(日) 07時13分58秒
 聖夜

行き交う人々は
聖なる歌を口ずさみ
小さな小さな幸せの破片を
精一杯 輝かせる夜に

闇の世界にも雪が降り
一夜の限りの静寂が訪れる

暗黒工房に積もった呪詛も
今宵の雪が覆い隠した

血の涙で誕生した池も
聖なる冷気で大地と化し

心の傷で 化膿した肉塊も
雪の結晶で その身を冷やす

聖歌が 呪いの歌をうち消し
灯火が 凍てついた感情を溶かしだす

ああ なんと喜ばしきこの日よ

けど 明日になればきっと

血の池は怒りで熱く煮えたぎり
心の傷は 痛みを増し

呪いの歌は もっと毒々しい歌となり
心は更に 頑なになってしまうだろう

…それでもかまわない

この大いなる喜びの日
この一夜限りの祝福

僕は叫ぼう 明日の血塗られた日々に向かって 

メリークリスマス 暗黒工房!


389 名前 : 祐貴 投稿日 : 2005年12月26日(月) 22時37分15秒
夜 の 森 を 駆 け 抜 け る 。

夜 の 雨 は と て も 鋭 く 私 を 突 き 破 る 。

突 き つ け ら れ た 刃 先 を ゆ っ く り と 舐 め 回 す 。

滴 り 落 ち る 証 を 捧 げ る 。


喉 に 傷 が つ く だ け 現 実 か ら 遠 ざ か っ て い く 。

薔 薇 の 棘 が 足 を 巻 き 膝 が 砕 け る 。


夜 を 抜 け る 。

後 ろ か ら 追 い か け る 影 も 。



雨 が 止 む 。

止 ま ら な い 胸 の 痛 み と 首 か ら 流 れ る 血 。

さ あ 。

私 を も う 一 度 。










朝 が 来 る 。









短 く な っ て い く 蝋 燭 を 眺 め る 。

証 に 染 ま っ た 服 を 脱 ぎ 捨 て 空 を 扇 い だ 。









++++++++++++++++++++
初めましてw初めて書き込みさせて頂きます者です。
いろいろ見せてもらってますが皆様ステキです(驚”
皆様の詩を見せてもらいつつ自分も書き込みさせてもらおうと思います。


390 名前 : ジル(22) 投稿日 : 2005年12月26日(月) 23時08分37秒
†MACABRE


暗い暗い とても暗い
ここから抜け出す者はいない
暗い寒い この地は悲しい
ここからは誰も抜け出せない

明日には光が透けている?
背後に続くは永遠の漆黒

空は遥か彼方を見、
静かで冷たい地はすぐ頭上

幻想なる狂想曲が通り過ぎるまで……

いつか全てがなくなったその時は
夢に全てを委ねよう
その先に見えるものは――
――わかる筈もなく…


『 魂はもう何処にも滞ることはない 』


深く広がる陰の中
ここから抜け出す者はいない


391 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月27日(火) 00時03分51秒
 明日に咲く花

悪霊は笑う だが微笑む事はない
悪魔は悪戯をして喜ぶ だが幸福に浸る事はない
悲しい亡者は救いを求める だが癒される事はない

わたしは 悪霊でも 悪魔でも 亡者でもない

それのに

微笑む事も 幸福に浸る事も
癒される事も 私にはない…

いっそのこと 私が悪霊ならば
こんなに心が痛む事はなかっただろう

いっそのこと 私が悪魔ならば
こんなに悲しい人形にはならなかっただろう

私は亡者でもないので
手首を切ると 熱い 熱い血が流れ落ちる


この血で咲く花は綺麗だろうか
なにもない私から 喜びが生まれるのだろうか
…そんな事を考える

花よ花 私の血で生き延びる花…
せめて お前だけは
明日も綺麗に咲いておくれ

冷たい風に 負けないように

誰もがお前を 愛するように…







392 名前 : ポスト 投稿日 : 2005年12月27日(火) 04時59分32秒
イタくない?
死ぬなんて言っちゃって

目が見えないの?
悲劇のヒロイン気取っちゃって

悪ぶらなくたっていいよ
本当は構って欲しいんでしょ
批判して 叩かれて
それでも相手にしてもらえて嬉しいんでしょ

顔が見えないから 触れられる心配もないから
可愛い子ぶって 幼児化して 大人になって
自分を偽って 自分を捨てて 自分を騙して

でも
あなた 気付いてる?
電源落として 外に出た時のあなたが本当の自分だってことに

仮面を外して 素の自分を見せられる友人が何人外にいるかしら
たった一人でもいれば、私が心配する必要なんて無いのだけれど…。


393 名前 : はる 投稿日 : 2005年12月27日(火) 15時15分23秒
君恋し全ての愛を疑った
神様これが罰なのですか



なんか短歌みたいなのできました。


394 名前 : 仮死魔さん 投稿日 : 2005年12月29日(木) 01時00分37秒
 呼ぶ海

ざざんざざん 寄る波引く波
蒼い月の下の海
あの海をよく見てごらん
人の顔が浮かんでいるだろ

波に顔をゆぅらせながら
ゆぅらりゆぅらり岸を見る

青白い顔 ひぃとつふたつ
恨めしそうな顔をして
海から陸をゆぅらり見てる

顔が顔が みっつよっついぃつつむっつ
群れをなして陸を見る
海が怖い 海で死にとうなかったと…

顔じゃ顔じゃ なぁなつやっつここのつとぉお
あれにお前の家族がおるか
おればお前も呼ばれているぞ

海は昔から人を喰う
あれは海に喰われた人の霊
陸が恋し 人恋し
お前も来いと呼んでいる

ゆぅらりゆぅらり波の上
何十何百青々と
海の上に浮かぶ顔

あな恐ろしき
あれはお前を呼んでいるぞ…
ほれ…よんでいる…………
ざざんざざん ゆぅらりゆらり…




395 名前 : ジル(23) 投稿日 : 2005年12月29日(木) 11時37分38秒
†Salvation


苦しいの?哀しいの?淋しいの?辛いの
ええ、ええそうね、それならすぐに
この手で貴方を 貴方をこの手で

嬉しいの?楽しいの?明るいの?暖かいの
ああ、ああそうだ それなら早く
この手で貴方を 貴方を今すぐ

どうにかしてあげたいというのに――

もう私には両手は愚か、
躯も肢も、この眼でさえも。
すでに“死”に侵されているのだ

繁殖している死、死、死。
おお、おおそうか それなら貴方
その手で私を 私をどうか……

* * *

ネガティブな方が多いんですねぇ、形容詞って。


396 名前 : 月虹 投稿日 : 2005年12月29日(木) 13時50分46秒
◇手を振ってさよなら◇

ばいばい

もう、振り返らないで

私の顔を見ないで

もしも、見てしまったら

私はきっと泣いてしまうから

貴方の優しい顔、思い出して

泣いてしまうから

そしたら貴方は戻ってきてくれるでしょうけど

それは、私が許せない

きっぱりと手を切ったはずなのに

また、ずるずると続いていくのは

私が許さないから

早く、行って

もう、二度と振り返らないで

手を振って、ばいばい

◇  ◇  ◇  ◇
グロ詩になってないです。
撃沈・・・。


397 名前 : 投稿日 : 2005年12月29日(木) 19時32分36秒
もう幾ら死んだか分からないくらい
生まれて死んで
生まれて死んで
幾ら人生を繰り返しても
持っているものは全部同じだった
自分という「証」の
狂った右目
自分の人生の全てを記憶している


398 名前 : はる 投稿日 : 2005年12月31日(土) 15時04分36秒
血に飢えている蒼い月。 
夜ごと彼女を呼んでいる。
もしも闇にゆだねたら
二度ともどることはないだろう。
それでも彼女は願ってしまう。
月が叫んだ「愛している」が
たった1つの真実だったと。


399 名前 : ジル(24) 投稿日 : 2006年01月04日(水) 21時05分47秒
†断末魔


見上げれば月に
花びらが舞い踊る
花びらが揺れ踊る
そして暗がりへ掠れゆく

耳を澄ませば胸に
遠い鐘が僅か鳴る
遠い鐘が微か鳴る
やがて虚空へ消えてゆく

感覚のない体に
赤い熱が零れ落ちる
赤い熱が流れ落ちる
思考は無へと溶けてゆく

想い浮かぶは貴方
ただそれだけがここに
ただそれだけはここに
変わる事なく残っている


400 名前 : 月虹 投稿日 : 2006年01月04日(水) 22時29分03秒
閉じたままの瞳

開けないで

もう、光を失った

貴方の瞳

見たくない

真っ黒な

湖の底の様な

貴方の瞳…

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意味不明(爆



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