連想ホラー小説遊戯 第1弾前編

始まりはいつも明るいものとは限らない


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S.キング的情景描写「始まりはいつも明るいものとは限らない。」
キャリーの母「罪深きあなたがたを神は救いたもう。」
犠牲者A「何のことでしょう?」
レザーフェイスの弟「トボケタッテダメダヨオオウウウウウウ」
甘美なる効果音「ザクッ」
S.キング的情景描写「使い込まれた彼のナイフはAの右手を貫いた。」
レクター博士「君のナイフの使い方はもう少し効率的にやるべきだね。」
レザーフェイスの弟「おれはおれのスキニヤルンダ!」
甘美なる効果音「ぽたぽた」
キャリーの母「汚れ多き血です。祈りなさい。」
犠牲者A「うう。」
レクター博士「赤き血の絨毯は悪くない。」
甘美なる効果音「ぴちょん」
レクター博士「その出血では、死まではかなり時間がかかる。およそ8時間というところか。ポーカーでも楽しんだらどうだね。」
キャリーの母「タロットしかないわ。でも羊皮紙を使った本物のタロットよ。」
S.キング的情景描写「彼女はショルダーバックの中からカードを取り出そうとするが、床に広がった血に足を滑らせて無様に転倒した。どうにか上半身を起こした彼女の顔は赤く染まっていた。それが犠牲者の血によるものなのか彼女の血なのか、果ては羞恥による火照りなのかは誰にもわからなかった。」
レクター博士「「おお〜、私の絨毯がまたすばらしい赤へと変わる!」」
S.キング的情景描写「レクターは、恍惚の表情で跪き、重く血を吸って黒光りする絨毯にくちづけた。そして死神のマントのごとく赤黒く濡れ光る部分に舌を這わせると、不気味な笑みを浮かべ喜悦に震えながら天を仰ぎ見た。」
犠牲者A「お願いだ、もう開放してくれないか」
レザーフェイスの弟「だっめだよーーーーーーんんんんんんんんんんんんんんんんんんん」
キャリーの母「御布施しなさしませ」
犠牲者A「シクラメンほど悲しいものはない。」
レクター博士「ララララーーーララーーー」
S.キング的情景描写「そして4人による合唱が始まった。レクターが指揮をとりキャリーの母のソプラノ、レザー弟のアルト、犠牲者のカウンターテノールは天高く響きわたるほどの大音量である。その優美さは人魚の歌声にも勝ると思われた。」
レクター博士「しゅーーーーうりょーーーーーー!!」
S.キング的情景描写「そして、その合唱の後、キャリーの母は晩餐にそなえての食事を作る用意をしていた。」
犠牲者A「私も食べさせてもらえるんでしょうか?それとも…」
レザーフェイスの弟「へへへへ」
甘美なる効果音「ちゃんちゃかちゃかちゃかちゃっちゃっちゃ〜ん」
S.キング的情景描写「耳慣れた音楽が唐突に流れた」
キャリーの母「「キャリー母の晩餐万歳!」」
S.キング的情景描写「料理は愛情!」 結城先生の言葉に、キャリーの母は艶やかに、それでいて狂った笑みを浮かべながら大きくうなずいた。」
キャリーの母「今日はハンバーグを作りまーす!!」
レザーフェイスの弟「デビィノミンチノヨウイィィィィィィィィィ!!!」
レクター博士「肉はレバーにしてくれ」
犠牲者A「私、お酒飲むんで肝臓まずいですよ」
キャリーの母「これだから素人はイヤなんだよ! アンタの肝臓なんて良かろうが悪かろうがどうでもいいのよ! レバーでハンバーグが作れるわけが無いじゃないのっ、そんなこと神様がお許しにならないわ!!」
レザーフェイスの弟「レバーガイイヨォォォォォォォォォ」
甘美なる効果音「レバレバレバレバレバレバー(サンバのリズム)」
S.キング的情景描写「キャリーの母はしぶしぶとそのレバーをバターソテーにしてにんじんを切り、それも一緒に食卓に出した。」
レクター博士「はっ、」
犠牲者A「私にんじん苦手なんです。」
レクター博士「私は人間が好物なのだよ。」
S.キング的情景描写「レクターはあたかも料理人が市場で魚を吟味するが如くAの全身を視線で舐めまわした。」
甘美なる効果音「にゅるるる」
S.キング的情景描写「蛇に睨まれた蛙の気持ちとはこのようなものなのかとAは生まれてはじめて実感した。そしてその恐怖はある一線を超えたのだ。精神は時に肉体を変貌させる。Aの毛穴から流れていた冷や汗は赤黒きミミズへと変わりクネクネと踊り出した。」
犠牲者A「もう私を元の世界へ返して下さい・・・・・。」
レクター博士「所で君の名前はクラリスで良いのか?元の場所とは一体なんと言う場所なのか?家庭か?学校か?社会か?それとも天国という名の地獄か?君の言う元の場所という所があるのならばぜひ教えて頂きたい。」
甘美なる効果音「ぴゅうぴゅう」
犠牲者A「ふふふふふ……、俺が女に見えるのか? だからアンタはどうしようもなくイカレてるんだ。俺はフランシス・ダラハイド。てめぇのお節介なアドバイスのおかげで、志し半ばにして間抜けなポリ公に撃ち殺されたはずの男だよ! お前さんを地獄の果てにご案内するために、この世に舞い戻ってきたのさ!」
S.キング的情景描写「Aの額に中の文字が浮かびあがると、全身は赤く染まり硝酸銀の臭気がレクターの敏感な鼻孔をくすぐった。」
犠牲者A「あぁ、私が求めていたのはこの臭いだったのだ。」
レザーフェイスの弟「イイニオイダ・・・・・・」
キャリーの母「脇の下の臭いにちょっと似てるなァ。」
甘美なる効果音「プーーーーーンーーー」
S.キング的情景描写「この臭気、色を持つ。色相黄色く、彩度やや高し。もわもわと空中をタダヨフ。次第にある見慣れた形へと変形す。あたかもエクトプラズムのごときかな。嗚呼、6グラムの物理的重力をもちて人型へとなりし臭気。全員の鼻にやわらかなクチヅケを与える。」
レクター博士「む」
レザーフェイスの弟「うへっ」
キャリーの母「いやー」
犠牲者A「げっ」
S.キング的情景描写「頬を染め顔を見合わせし各々。なぜか初恋の人に会ったときの表情であった。」
レクター博士「一と目会ったその日から…」
レザーフェイスの弟「コイノハナサクコトモアル…」
S.キング的情景描写「「さぁ!商品は誰の手に!!」・・・いつもの音楽、いつもの舞台、吐き気がするほどの原色で彩られたその画面からは、糞のようなろくでもない情報が止めども無く溢れ出していた。こんなBGMで語らうなんて、誰がいったい思い付いたんだろう?」
甘美なる効果音「ギィーーーーー」
S.キング的情景描写「ゆっくりと花のつぼみをつまもうとしたら、ドアが開いて、中から食事の支度をしようとしていた使用人が、不信な顔をして彼の事を見ていた。」
レクター博士「君も食うかね?ざくろの花弁は結実したらすぐ摘んでしまわないとならない。こうして。一つ一つ。終わってしまったつぼみはそこまでだ。それだけだ。後はこうして。無に。帰してやればいい。君の手で。。。。こうして排除してやる事で、すばらしく瑞々しい赤い実が生るよ。試してみる気はないかね?君も。」
レザーフェイスの弟「粒ガハジケル・・・・・・・」
甘美なる効果音「ぱぁぁぁん」
キャリーの母「あら ヤだわ。割れちゃったじゃないの。どうしてくれるのよ アンタ。」
犠牲者A「僕死んじゃった。」
キャリーの母「当たり前よっ、神のお怒りに触れたのよ! お前のようなヤツは、地獄の劫火に焼かれるがいいんだ! おお、神よ、この者の邪悪な魂を焼き尽くしたまえ!!!」
レクター博士「ま、ま、神様なぞこの世には存在しないのだよ。神様がいたなら、この私はきっと存在しないのだから・・・。ところで、このAはピザにしたいんだが・・・・。如何かね?みなさん。」
レザーフェイスの弟「僕 挽肉カレーがいい。」
S.キング的情景描写「冷めたレバーソテーとニンジンが泣いていた。」
キャリーの母「神は私の家の納戸にいらっしゃるのよ。さ。ひざまずくのよ。ひざまづいて祈りましょう。キャリー。あなたの血の罪も、穢れも、すべてお許しになるでしょう。ピザはその後よ。但し肉無しのね。」
犠牲者A「[」
レクター博士「残念ながら、私はホッチキスの針は持っていないんだ。そういったものは、一切私の手には渡すなという事らしいんでね。もっとも、私の手に掛かればクリップ一つが殺という甘美なる楽しみのための道具に変わるのだから、」
S.キング的情景描写「それよりもホッチキスの針って、なんだか高くないか?そんな疑問を無理矢理押しこめながらキャリーの母は言った。」
犠牲者A「前の台詞が何故三つしか出ないのだろう。これじゃあ何が何だか分からない。僕が生きてるのかどうかも分からないよ。」
S.キング的情景描写「そして、犠牲者Aは自分の体をなめるように見回して、初めて、自分の指が3本なくなっている事に気づいた。だが、その指からは、出血の後もなく、鋭い刃物の様なもので切られているようだった。」
レクター博士「クックッ。君の指は私の指。ほら、私の右手には指が八本。」
キャリーの母「あらあら博士。これで左に6本、右に8本。豪勢なことですこと。」
レザーフェイスの弟「ひゃひゃひゃひゃ。」
キャリーの母「ではピザには14本のロウソクを立てて祈りましょう。」
甘美なる効果音「アロピョーン」
S.キング的情景描写「こういった時には通常、何か荘厳な宗教的音楽がつきものだと思えたが、部屋の中には最大ボリュームでクイズショーのドラムが鳴り響いていた。「さぁ!賞金は誰の手に!!」・・・キャリーの母は振り向いてレザーフェイスの弟をとてつもない剣幕でしかりつけた。」
キャリーの母「おうおうおうおう、テレビを消しやがれ、このヌケサクが! 喧しくってイケねェ。あんまりうるせぇんで、神様も耳を塞いじまわぁ!」 キャリーの母の声は、なぜか松方弘樹の遠山の金さんにそっくりだった。」
犠牲者A「へい。あっし血まみれ銀二が消しやしょう。」
レザーフェイスの弟「我が輩、閻魔小次郎はみたいでござる。」
レクター博士「麻呂こと人肉食源内はどちらでもよいのし。」
甘美なる効果音「今週のーーっ!しょーきん首っーーーー!!」
S.キング的情景描写「画面上には、エドワードゲイン、テッドバンディ、アンドレイチカチイロなどの生首が映し出された。」
犠牲者A「あっ」
S.キング的情景描写「それらの生首とならんで犠牲者Aの首があった。キャスターは微笑みながらその首を持ち上げた。「なかなかよいですね。」持ち上げられた首は目を見開き何かをうったえかけるようであった。」
犠牲者A「僕の首、返してよう。」
キャリーの母「返してほしけりゃ 身代わり一人つれてきなっ!」
犠牲者A「身代わりと言われても、僕には首がないから、探しにも行けません。」
S.キング的情景描写「生首が、僕に首がないと言うのはおかしいのではないか。その場にいた全員が、ふとそんなことを思った。」
キャリーの母「乳首が無いのなら納得ね。」
犠牲者A「僕は首が無いのにどうしてものを考えれるんだろう。」
キャリーの母「乳首で考えているのよ」
レクター博士「思考するのは脳だけではないのだよ。意識は細胞の一つ一つに拡散している。脳が人を支配しているのではない。細胞が支配しているのだ。ドクラマクラ」
レザーフェイスの弟「ノー」
甘美なる効果音「ぎぎぎ〜ん」
犠牲者A「それはまだ仮説に過ぎない! ドビンチャビン」
S.キング的情景描写「その台詞を聞いた一同は思わず、「お前、いいかげんに死んでくれ。」と心の中で囁いた。」
犠牲者A「も...もう...だめ....だ....」
レクター博士「死んだな...食事の時間だ。」
犠牲者A「ぼ・・・僕にも食べさせて・・・」
S.キング的情景描写「あそこだけでいいから」
甘美なる効果音「パッコーン」
S.キング的情景描写「俺の名は、「S.キング的情景描写」だ。皆、俺の存在に気づいてなかったようだな。」
レクター博士「あなたはあくまでも描写を表現するのみであって、S・キングではないはずだが・・・・。なぜなら、私が数年前に彼の事をミンチにしてしまったから・・・・。」
レザーフェイスの弟「ミミミミンチ好きだあ。」
S.キング的情景描写「ミンチ? ミンチにだと? ハッ! ご苦労なこったな」
キャリーの母「どう? 今日のハンバーグは おいしい? いつもと 味が違うでしょう? 」
レクター博士「はっ、ずいぶんと大きく回り道をして、結局話はここに戻ってきたわけか。 どうだね、ダラハイド君、ご苦労な事ではないか。」
レザーフェイスの弟「フッフーン。」
キャリーの母「どうなの、・・・おいしい、でしょう?」
犠牲者A「カマドヤのハンバーグよりはおいしいね。でもマックのミミ○バーガーの香ばしさにはまだまだってとこかな。もぐもぐ。」
S.キング的情景描写「ミンチの香りに誘われて、デビットリンチが入って来たがリンチされて逃げた。」
犠牲者A「い・いやだ それだけは・・・ お願い! ホッチキスは,嫌いなの。 また 私を ホッチキスで 殺す気? いやー やめてぇー "プチッ パチッ” ギャウー [[[[[[[ 」
S.キング的情景描写「泣き叫ぶ犠牲者Aの顔は、何処となく嬉しそうだった。」
レザーフェイスの弟「君の顔を見てると、幼い自分を思い出すよ。・・・・・・少し僕の昔の話でもしようか・・・・。」
S.キング的情景描写「いつの間にか雨がふりはじめている。雷を伴って・・・。闇の中に浮かび上がる透き通るような横顔。彼はおもむろに話始めた」
レザーフェイスの弟「あれはいつだったかなー、幼い頃・・季節は・・・・・そう夏、今日のように激しく雨の降る日だった。」
犠牲者A「ふんふん。それで?」
キャリーの母「あたしはこう思ったのさ、、、この子さえいなければ、」
甘美なる効果音「グゲーッ!」
キャリーの母「こんなふうに、しめるのさ。いいかい。ひとをしめるときは素手がいちばんさ。」
レザーフェイスの弟「母はゆりかごにやさしく手を伸ばすと僕の喉仏を一秒に0,3ミリの割合で正確に絞めていった。厳密な性格の母でした。遠のいていく意識の中で鳥達の鳴き声が妙に心に残っています。今でも私が恍惚に浸るときはその鳥の声が大脳旧皮質に必ずこだまするのです。博士。」
レクター博士「ほほぅ〜」
S.キング的情景描写「そのとき!!!」
甘美なる効果音「ズシャッ! ガラガラガラっ ドーーーン!!! 大音響とともに、窓の外、近くの一本杉に落雷した。 木は激しく炎を吹き上げながら、真っ二つに裂け、火の玉となった鋭い破片が八方に弾け飛んだ!」
レザーフェイスの弟「サンダーーー」
S.キング的情景描写「レザーフェイスの弟の兄、すなわち電気鋸を持った男がドアをおもむろに開け鋸を振り回し始めた。いつもにまして優美なのは彼の全身を取り巻く静電気の残像よ。ああ雷光を浴びて青白く舞給う光獣。酔いしれる一同。はねとぶAの臓腑まで青く輝く。」
キャリーの母「そんなことはいいから、早く懺悔しなさい。さぁ。」
犠牲者A「これは本当のエロです、まったく申し分の無い。よく自動販売機とかにもありがちの文章の成り立ちから何から低俗で誤字脱字さえももしかしたらあるかもしれない。それを書いたのは間違いなくこの僕ですぅ〜(T_T)。。。でも、こんな僕ですが電鋸で切る時にはできるなら。。。痛くないようにしてくださぁい(T_T)」
レザーフェイスの弟「無駄無駄無駄無駄無駄ぁ〜〜〜〜〜。」
レクター博士「電鋸ではなく ナタでぶっ殺すっ!!!」
甘美なる効果音「ドバッ!」
キャリーの母「おぉ〜〜ほっほっほっ!!!!」
甘美なる効果音「ぐちゃ。ずぶずぶ。ぐっっぐっぐっぐっぐ。ぐひっ。ぶち。ごきごき。ぷしゅー。ふー。もぐもぐ。ごっくん。おーいお茶くれ」
レクター博士「ところで、ハンバーグというのは、ドイツのハンブルグ地方の貧農達が領主に年貢を納めた後、食すに堪えないようなスジ肉や脂身を細かく挽いてクズ野菜とパン粉で量を水増しし、よ〜く焼いて食べた物なのだよ。知っていたかね、レザーフェイスの弟君?」
S.キング的情景描写「そして、また再びレクター博士はハンバーグの用意に取り掛かろうとしていた。」
キャリーの母「ハンバーグというのは どうも好かないねぇ。あれは何が入ってるのか皆目わからないし 第一人の手でぐちゃぐちゃこねくり回すというのがどうもわたしゃ気にくわないよ。」
レクター博士「では、生で食べてみるかい?そもそも私は、そちらのほうが好みなのだが...」
犠牲者A「食べる食べる!」
レザーフェイスの弟「うきゃきゃきゃきゃ」
S.キング的情景描写「いつのまにかレザーフェイスの弟は、ひらがなで喋る事が出来るほどに会話が上達(?)していた。そして犠牲者Aは、相変わらず元気になったり死にかけたり、明るかったり暗かったり、を繰り返していた。そう言えば、キャリーの母も、あれほどのファンダメンタリストでありながら、最近は神の存在を忘れていた。」
キャリーの母「秋だもの。」
S.キング的情景描写「なぜかキャリーの母の涙は止まらなかった」
甘美なる効果音「なーみだくん さよなら さよーーなら なーみだくんまあーうひまで♪」
S.キング的情景描写「坂本九がギターをもって入って来た。とうぜんのごとく腐乱していた。しかし笑顔はさわやか九ちゃん。その後ろには航空機の破片を体中に突き刺した死人が大挙して入ってきた。彼らは300人はいるであろうか。全員がハミングしていた。こころから楽しいひとときである。」
キャリーの母「なぜ, みんな楽しそうなの? 私がこんなに涙を流しているというのに! 知らない,知らない,もう絶対に ゆるせないわ! 」
レクター博士「あなたが許そうと許すまいと、あの人達には関係の無い事である。」
犠牲者A「僕も楽しいよう」
レクター博士「本当にそうかな?もう一度目の前をよく見てごらん。」
犠牲者A「あ、僕の目がない。」
S.キング的情景描写「そして、Aは彼の目を探そうとしたが、何も見えないので、キャリーの母にも一緒に探してくれと哀願したのだが。」
キャリーの母「3uqk」
レザーフェイスの弟「ああ、入力ミスだああ」
甘美なる効果音「ずぷっ」
レクター博士「ほほう、これは暗号だよ、クラリス。3uqkとは、すなわちキャリーの母は「あなたの」と言いたかったわけだ。キーボードを英数入力にして、日本語入力のつもりでタイプする。まあ、電話番号をアルファベット表記してカモフラージュするのとさして変わらない技法だよ。」
犠牲者A「さすが名探偵毛利さん。」
レザーフェイスの弟「うううぅぅぅぅ。何がなんだか僕にはさっぱりわからないぃぃぃぃ。」
甘美なる効果音「カターーーーーーーン」
レザーフェイスの弟「おかーたーん。」
S.キング的情景描写「甘美なる効果音の中、暗闇が訪れた。」
犠牲者A「くらいよーこわいよーーーーっ」
レクター博士「皮膚でものを見るのだ。いいか。本質は触覚と嗅覚にある。」
レザーフェイスの弟「くんくんくん。冷めたレバーとハンバーグのにおいだ。」
レクター博士「それが本質なのだよ。」
キャリーの母「本質はレンジで3分でよみがえるのね。」
犠牲者A「カツオ風味ですか。」
レザーフェイスの弟「それはホンダシじゃ」
甘美なる効果音「グサッ グリグリ ゴキ でろん ぎゅ ぶち」
S.キング的情景描写「レザーはAの胸部をナイフでさし、えぐり、肋骨を折り、心臓をとりだし、にぎりしめた。つぶれた。」
犠牲者A「今・・・、何かしたか?」
キャリーの母「きぃぃ〜〜!!今書き込んだのに!!ダブリーではじかれちゃったわ(爆)!!揺るさないっ!あんたを許さないわっ!!彼に天罰を!!私を神の王国へ!!」
甘美なる効果音「ごおおおおおお・・・」
S.キング的情景描写「すでにそこに秩序などなかった。この狂気は、もう誰にも止められない。」
犠牲者A「う〜、う〜、ご、ごめんなさい(号泣)。だから、私の事は無視して、他の人を虐めてくださいぃ。お願いしますぅ。」
キャリーの母「泣きなさい わめきなさい 逃げまどいなさい そのほうがずっと楽しいわ。」
レザーフェイスの弟「おおお鬼ごっこしよう」
犠牲者A「・・・・・・誰が・・・鬼に、なるんだい?」
S.キング的情景描写「そういった彼の顔には、もう恐怖の色はなかった。ただ何とも表現できぬ感情が、彼の乳首をぴくぴくけいれんさせるだけだった。」
レクター博士「どうだい、ジャンケンで決めようじゃないか。」
犠牲者A「僕、指がないからパーしか出せないよ。」
キャリーの母「そうそう。この人の指は,さっき私がいただいちゃったの! だって "おでん"の具が足りなくて,ごぼう巻きの変りにしたのよ!」
S.キング的情景描写「指がない人の拳は果たしてパーなのだろうか?」
甘美なる効果音「「S.キング的情景描写」の分際で口出しするんじゃない!この俺「甘美なる効果音」が一番偉いのだ。」
犠牲者A「やっぱり私が一番下なのかな。。。うーんビクテム」
S.キング的情景描写「「S.キング的情景描写」こそがこの世の全てを表現しうる手法なのだ!ええい!控えい!!」
キャリーの母「アンタ達、いい加減にしないと、ウチの娘を呼んできて火をつけさせてやるよ! ウチの娘ってば愚図でバカなくせして、怒らしたらそりゃあ恐いんだからねっ!」
レザーフェイスの弟「アワワワワワワワワワァ〜〜〜〜〜〜〜〜」
レクター博士「私としては「T.ハリス的プロット構成」のほうがおすすめである。」
犠牲者A「もうわけが分からない!一体どうなってるんだ?」
S.キング的情景描写「実は犠牲者Aは五百人いたのである。」
キャリーの母「実は犠牲者Aは五百分割されていたのである。」
S.キング的情景描写「Aはそのまま箱詰めされてハンズのジグソーパズルコーナーに置かれている。」
甘美なる効果音「店内放送「本日の特設コーナーは3Dジグソーパズルとなっております。」
レザーフェイスの弟「いらっしゃいませ。ナマモノパズルはいかがでしょうか?」
キャリーの母「なかなかよさそうね。どう?あなた。床の間にひとつ」
レクター博士「切断面はきれいなのかい?」
レザーフェイスの弟「そりゃーもう!私の兄が切り刻みましたから。電気鋸の名人でございまして。」
犠牲者A「かってよーーーくみたててよーーー」
S.キング的情景描写「箱の中から聞こえる声。」
キャリーの母「ねえ。いいじゃない?」
レザーフェイスの弟「飽きたら、そのまま食べられますしね。完成したらエジプト製の防腐処理セット、ミイラ君もついております。」
レクター博士「しかし先月買った箱型パズルもすぐ飽きちゃっただろ。」
キャリーの母「だって組み立てると頭に釘さした人たちが出てきて部屋をよごすんですもん。けがらわしいっ」
レクター博士「ああ、そうそう。でも、頭に釘さした奴はまあイイんだけど、あのデブは許せないよな!」
レザーフェイスの弟「で、デブは誰だ〜〜〜」
甘美なる効果音「オレオレオレーン!」
S.キング的情景描写「あっしのことですか、とゴーストハンターズに出てた膨れるデブが箱の中から出て来たが、レザーに針をさされてはじけとんだ。「マイナーすぎだ」」
レザーフェイスの弟「レフティの息子のフランクリンのことではないぜ。もちろん。」
甘美なる効果音「ぶひーーーーー」
レクター博士「「デブ」・・・と言ったかね?今君は「デブ」とはっきり発音したね?その口とその舌を使って「で」「ぶ」と。」
キャリーの母「今、思い出したけど、口から、CDを吐き出す奴もいたわね。」
レザーフェイスの弟「ウヒャウヒャウヒャウヒャヒャヒャヒャ」
犠牲者A「「で」、「ぶ」それぞれに意味があるのではなくて、デブという発音に意味があるのですよ。」
レクター博士「でぶの脳みそはしわの少ないのが多い。つまりたっぷりとそれをすえるってわけさ。」
キャリーの母「ふん、デブの脳みそにしわが少なくって悪かったわね、その代わり、デブの下っ腹にはしわがたっぷりとあるのよ! どう、醜いでしょう、ウフフフフ……」
S.キング的情景描写「そう云ってキャリーの母は自身の下腹部にぺっとりと掌を宛てると、さも愛おしそうに揉みしだいた。」
犠牲者A「塩もみした方が, よく効きますよ! グギャーッ!」」
S.キング的情景描写「犠牲者Aはそう言うと グヘッグヘッと半分つぶれた顔で醜く笑った。。」
甘美なる効果音「ねちょ、ねちょ、ぐちょ、ぐちょ、」
レザーフェイスの弟「ななな納豆、納豆!」
犠牲者A「ゆっくり食べようよく噛んで〜。」
キャリーの母「箸で掴めないわね、まったくもう・・・イライラ。」
レクター博士「かきこむんだ!納豆ってのはそうやって食うもんなんだよ!!」
犠牲者A「僕の指が全部揃っていればもっと食べやすいのに」
甘美なる効果音「ネバーッ、、、グチャグチャ マゼマゼ グチョー・・・!」
レザーフェイスの弟「ナンダ、ケッキョクナットーイリノ、ハンバーグナノカ……」
S.キング的情景描写「その粘つくシロモノはそこいら中にこびりついては腐臭と汚物を撒き散らしつづけた。」
レクター博士「さて、もう食事は終わりだ。私はこれから町に出ようと思うのだが、君達はどうするのかね?」
キャリーの母「行くざんす。」
レザーフェイスの弟「僕も行く〜」
犠牲者A「楽しい楽しいピクニック〜♪」
甘美なる効果音「ピー ヒョロヒョロヒョロ」
S.キング的情景描写「そして、みんなで手をつなぎ、スキップして人骨が散らばっている野原を駆け抜けた。」
犠牲者A「これにて大団円〜♪」





後編につづく