連想ホラー小説遊戯「流血学園1999」第3章





魔性の情景描写「華麗なるカレーの海が広がっていた。空は暗闇ではあるが、黄色い香気が大気を覆い、ぷかぷかとゆれる人体の破片はかろうじて生徒会の面々の足場を作っていた。」
死にかけ一般生徒「助けてくれー」
魔性の情景描写「いくつかの小島のように見える固まりはもちろん、カレーの具、つまり死者たちの堆く集まったものである。その一つに動く影があった。遠くにはひときわ大きな人体島も見える。そこには映画のセットのように見慣れた校長室があった。」
妖異なる効果音「ポチャン」
魔性の情景描写「波が立った。どうやら海には生き物もいるのだろうか‥。鮫のヒレのようなものも見え隠れする。‥‥浮かび上がる屍のいくつかには牙の跡も見えるようだ。‥生徒だけではない。さまざまな屍が浮かぶ。見慣れぬ異国の衣装を着たものから時代劇に現れそうな和服を着たものまで‥白骨化したものから血も滴りそうな生死体もある‥もちろん溶けかけたよい煮え具合のものが多いのだが‥」
改造食人鬼岡本三太「オイチーデスヨーー!!!カーーイーーチョーーー」
魔性の情景描写「三太がカレーの海をズズズッとすすりながら泳いでいる・・・。」
仁総 京介「出てこい、陸田・・ここにいるのは判ってるんだ・・・。」
妖異なる効果音「ザザーン!!」
花子 「あら?あれ・・・うふふふ・・・」
校長 陸田「誰か呼んだかね・・・。うっぷ・・・なんじゃこりゃあ・・・カレーくせ〜〜〜。三太・・・おまえのしわざだな・・・。カレー粉の所為で折角の血の海が台無しじゃないか・・・。」
改造食人鬼岡本三太「S&Bですよーーーーこうちょうーーーせんせーー」
校長 陸田「じゃかましい!!何がS&Bじゃ!!この只飯食らいがっ!!」
改造食人鬼岡本三太「あははは・・。何そんなに怒ってるんですかー?」
魔性の情景描写「三太は怒りを露にする陸田に対して悪びれる様子もなく無邪気にカレーの海を満喫している。」
妖異なる効果音「ちゃぷちゃぷ」
魔性の情景描写「そのとき、カレーの海は奇怪な音とともに突然沸騰し、強酸の海に変化した!」
怪奇鮫たこ女「ちょっと熱いじゃない!!!(怒)」
魔性の情景描写「強酸の海から、ひょっこりと怪奇なモノが顔を出した。」
怪奇鮫たこ女「おぶー」
魔性の情景描写「突如、沈んだ。」
改造食人鬼岡本三太「あっ、おいしそうだったのに・・・。」
魔性の情景描写「言うが早いか、三太は奇怪なモノを追うようにして、沈んでいった。」
妖異なる効果音「ぶしゅー」
魔性の情景描写「何故か平和だった。」
校長 陸田「岡本おおおおおおおおおっ!」
黒騎士(校長派)「いけません。校長。あなたまで逝ってどうするのです!」
魔性の情景描写「黒騎士に羽交い締めにされてもなお、校長は強酸の海の方へ行こうともがく。」
校長 陸田「はなせっはなさんかあああああああっこんバカチンが」
妖異なる効果音「ドスッ」
黒騎士(校長派)「本当に放しちゃいますよ・・・。」
魔性の情景描写「黒騎士は呆れきった声で言った。」
妖異なる効果音「ヌルヌルヌル」
死にかけ一般生徒「本日の勤めは肉弾幸なり!!」
黒騎士(校長派)「・・・(絶句)」
仁総 京介「・・・(同じく絶句)、なんてこった、僕はいったい何をするためにここに来たんだ? あんな校長のバカづらをみるためか・・・(泣)」
黒騎士(校長派)「・・バカづらとは聞き捨てなりませんね」
鈴木 キャリー「京介ノイウコトニ、マチガイハアリマセン。」
仁総 京介「だったら何だと言うのです、邪魔するつもりなら貴方も陸田とまとめて強酸の海に沈めてあげましょうか?」
黒騎士(校長派)「あなたにできるかな。フフ。自分が1番だと思っているのですね。」
魔性の情景描写「黒騎士からただならぬ、妖気が発せられた瞬間、京介の表情は、一変した。」
仁総 京介「な、何ということだ…。」
妖異なる効果音「フィユー・・・・・・・・・・・・・・・・」
校長 陸田「ふふふ、気付いたかね。」
仁総 京介「そんな・・・お前は僕の腕の中で息を引き取ったはずだ・・・。・・陸田・・キサマ・・・死者を弄ぶような真似をしやがって・・・・。僕は断言する、貴様の細胞一つ残らずこの世から消滅させることをね!!!!」
黒騎士(校長派)「私は校長には感謝しているのです。彼のおかげでようやくあなたを超えることができたのですからね。では覚悟してください。おに‥‥」
魔性の情景描写「しかし、黒騎士の言葉の続きは聞こえなかった。何故なら普段よりされに冷酷な京介の目が彼を威嚇するがごとく睨み付けていたからだ。それはあまりにも恐ろしかった。」
校長 陸田「おやおや、そんな恐い目をしなさんな。こうでもしないと彼は自ら命を断ちそうだったのでね。むしろ感謝して欲しいくらいだよ、京介くん」
仁総 京介「あなたのその笑いは、どうも鼻につきます、、、死んで下さい」
魔性の情景描写「疾風のごとき速さで京介は陸田へと駆け出した。しかし、その行く手を黒騎士が阻んだ」
妖異なる効果音「ガシャーーーーーーーーーー−ン」
魔性の情景描写「京介と黒騎士が、交差した瞬間、京介の身体が、弾け飛んだ!!!」
仁総 京介「うひょーーーーーー」
怪奇鮫たこ女「ナイスショット!!」
黒騎士(校長派)「愚かな・・・・・」
魔性の情景描写「つぶやく黒木氏を、淡い水色をした輝きが包み込んでいる」
妖異なる効果音「・・・ごめん。変換したら結構可笑しかったんで、そのままにしてしまった。黒騎士のことね。殺陣椅子」
仁総 京介「フフフ。黒騎士よ、世の中そんなに思い通りにはならないものですよ…(微笑)。」
校長 陸田「仁総君、君は全く礼儀と言うものをわきまえていないね・・・。こうして二人が再び巡り合えたのも全ては私の努力の結晶によるものなのだよ・・・さあ、敬意を示すがよい。」
仁総 京介「うるせえ、だまっとれ! 」
黒騎士(校長派)「そう、そして世界は万能と呼ばれた京介さんでも思い通りにはならない。この海のもくずとなってもらいましょうか。もずくじゃないですよ。」
魔性の情景描写「黒騎士は鈍く光る長槍を京介にむけた。」
鈴木 キャリー「危ナイ!会長!」
魔性の情景描写「その時、突然長槍がグニャリと曲がり黒騎士に突き刺さった。」
黒騎士(校長派)「な、なんで!?」
仁総 京介「手を出すな、キャリー。こいつは俺が片付ける」
鈴木 キャリー「しっしかし!」
死にかけ一般生徒「ニヤリ・・」
黒騎士(校長派)「それは、好都合だ。その一丁前のプライドに後悔するがイイ!!」
仁総 京介「強がりを言ってるのはどっちだい? そのことは自分自身が良く分かっているはずだろう、"黒騎士"くん。」
魔性の情景描写「張り詰めた空気の中、カレーの水面(?)に渦があらわれた。彼だ!!!」
改造食人鬼岡本三太「ぷ〜、満腹満腹!!」
魔性の情景描写「以前は小太りとした印象の彼だったが今はベイダー並みの巨体であった。しかも爪が黄色いのだ」
改造食人鬼岡本三太「さあ、それではそろそろ食後の運動と行きますか。」
怪奇鮫たこ女「ね〜。そこで指見つけたんだけど・・・。」
改造食人鬼岡本三太「サンキュ〜〜〜〜。チッチッ・・・。」
魔性の情景描写「岡本は指を毟り取ると、爪楊枝代わりに使い、そのままごくりと飲み込んだ。」
仁総 京介「この食うしか能のないデブは、副会長にまかせておきましょう。では僕は黒騎士君と遊びましょうか‥」
魔性の情景描写「そうつぶやきながら、仁総 京介は天を仰いだ」
校長 陸田「(ふふふ・・・食うしか脳の無いデブだから恐いんだよ・・・)岡本・・・仁総一族の脳みそは魔界のグルメ達の間でもサタンの爪の垢と並ぶ美味と称されているようだよ・・・一度食してみたいと思わないかね?」
鈴木 キャリー「会長、露ばらいは私におまかせください。‥岡本君、私ノ蛇ハオコラセルトコワイノヨッ」
魔性の情景描写「キャリーの髪が赤黒のマダラ蛇に変わり三太を威嚇する。三太は口を大きく開け滝のように涎を垂らしていた。」
改造食人鬼岡本三太「前菜としてまず副会長から・・・」
鈴木 キャリー「サセルカ!!」
魔性の情景描写「見事に先手を取ったキャリーの蛇が一斉に三太に襲いかかった!」
妖異なる効果音「シュル シュル シュル シャァーーッ! ガシッ!」
改造食人鬼岡本三太「無意味だ。」
魔性の情景描写「三太は無造作に迫りくる蛇の一部を捕えると力任せに振りまわした」
改造食人鬼岡本三太「わーはっはっはっ!ラーメンは手延べ麺がうまい」
魔性の情景描写「ボロ雑巾のように振り回されるキャリー・・このままなす術も無く彼女が岡本の胃袋に収まることを誰もが予想したが・・・・・気がつくと岡本の体は大蛇と化したキャリーによって逆に万力のごとき力でぴくりとも身動きも出来ないくらいに全身を締め上げられていた・・・。」
改造食人鬼岡本三太「ぐえ〜〜〜。うっぷ・・・。(思わず胃袋の中のものが吐き出されそうになる・・・・)」
鈴木 キャリー「シャア〜〜〜・・・・。・・・・・・(牙を突き立てようとしたが戸惑う・・三太の無邪気な笑顔が頭をよぎってしまったのだ)・・・・・岡本サン・・・・・・」
仁総 京介「馬鹿・・・、キャリ−、もうそいつは元の岡本じゃ無いんだぞ・・・。」
魔性の情景描写「三太はキャリーが見せた一瞬の隙を見逃さなかった・・・。」
妖異なる効果音「にょろりこふ」
改造食人鬼岡本三太「おわりだぴょん!」
魔性の情景描写「三太の右拳がうなりをあげた!!!」
仁総 京介「岡本!!!」
魔性の情景描写「ふいに三太の動きが止まった。身体は小刻みに震え、冷や汗が滴り落ちる。いかに洗脳されようと、身体には京介への恐怖と服従が記憶されていた。」
仁総 京介「そうだ、、、お前の主人が誰なのか、忘れるんじゃない。 忘れた時は、お前の鼓動が停止する時なのだから、、、」
改造食人鬼岡本三太「もう止まってんだよおおおおおおおおっ!!!」
校長 陸田「岡本・・・・・わしもお前と一緒に大蛇の蒲焼きが食いたくなったぞ・・・・早く殺っちまいな!!!」
改造食人鬼岡本三太「うわああああぁぁあぁーーー」
魔性の情景描写「切れた三太は、キャリーの体を強引に振りほどくと思いっきり仁総めがけて投げつけた。空中でキャリーは蛇女から普通の状態に戻っていた。魔力が尽きたのか‥。もちろん彼女は難なく仁総にキャッチされた。しかし彼女を抱きかかえた彼の顔は苦痛に満ちた。背後から‥」
黒騎士(校長派)「隙ができましたね。ふふ。いかがです。僕の槍の味は。貴方を消滅させるための槍です。」
魔性の情景描写「背後から黒騎士の槍が仁総の胴体を貫いていた。」
校長 陸田「良くやった、蒲焼きは食いそびれたが、大物が掛かったわい・・・。黒騎士っ、早くそいつを料理しろ。生きがいいから十分気を付けるのだぞ。ふぇっふぇっふぇっ。」
鈴木 キャリー「!!!」
魔性の情景描写「黒騎士は槍に力を込めようとした。しかし槍は無く、かわりにキャリーを抱きかかえていた。そして激しい痛みが黒騎士に襲いかかった。・・・そこには槍で串刺しにされた黒騎士の姿があった。一瞬にして黒騎士と仁総の場所が入れ代わっていのだ。しかし仁総も無事ではすまなかった。」
鈴木 キャリー「ダイジョブデスカ!?」
仁総 京介「白土三平は読んだことがあるますか。わはっは‥は‥ぅ(笑いが胴の痛みでつまる)」
妖異なる効果音「ガチョ〜〜〜〜〜〜ン」
花子 「やっぱりコントじゃん!!」
魔性の情景描写「誰が何と言おうとも、仁総の腹部には大きな風穴が開けられていた…。」
怪奇鮫たこ女「キャー」
黒騎士(校長派)「この槍はバラケルススの秘法により鍛えてあるのですよ。いくら貴方でも安々とは再生できません。ククッ」
亡霊 「全然」
魔性の情景描写「突然、仁総の目の前の空間が歪んだ。一瞬かいま見える現実界。そして空間の歪みは消えた後には現実界の仁総が立っていた。(決っして現実界で格好悪い事になりそうだから逃げてきた訳ではない(汗)。異世界でのピンチに駆けつけてきたのだっ!)」
校長 陸田「ははは、、、こいつは愉快だ!! これで楽しみも2倍というわけだ」
仁総 京介「腹に穴なんか空けられて、間抜けが‥‥間抜けとは失礼な!‥‥お前がやられると俺も痛いんだよ‥‥俺だって痛いさ‥しまシマっッたタ‥意識統一が不完全だ‥我大の覚醒の余波か‥」
校長 陸田「京介君、さあ覚悟はできたかい」
魔性の情景描写「鮫たこ女が京介に絡みつき牙をたてようとする。岡本もバルカン砲を構えた。キャリーは黒騎士に抱えられ身動きできない。」
妖異なる効果音「「情景描写・・この薄情者・・京介をこのまま見殺しにする気なの?京介・・私は何があっても貴方の味方よ。さあ、見るがいいわ・・。」 グゥオオオオオオオオオオン。<異変は突如として訪れた・・鮫たこ女、岡本、黒騎士・・そして陸田にも・・・。>」
校長 陸田「ぐっぐう・・・、か、体が言うことをきかん・・・ぐおおお・・・や、やめてくれー体がバラバラになるーーーーー。」
死にかけ一般生徒「ククク・・・どうですか?陸田校長・・・そして手下の皆さん。無限重力に体を押しつぶされる気分は?・・まさか私が登場しなければならない羽目に陥るとは思いもしなかったよ。・・京介・・・君は感情に流されすぎるのだよ・・・上級バインダーとしてはその優しさ、いや、甘さは命取りだよ・・・。黒騎士が君の弟だと本当に信じているのかい?さあ、見るが良い・・。」
妖異なる効果音「ピキピキピキ(黒騎士の兜に亀裂が走る・・・)」
校長 陸田「ま、まずい!! 岡田、接着剤を持ってくるんだ!!」
改造食人鬼岡本三太「ちがいます校長、ぼくは岡本です!!!」
魔性の情景描写「陸田と岡本が漫才をしている間に、黒騎士の兜は見事に砕け散っていた。」
黒騎士(校長派)「接着剤ではだめです。これを受け取ってくだい!」
魔性の情景描写「あまりの重力に頭蓋骨が悲鳴を上げ眼球は今にも飛び出しそうに血走っている・・、かろうじて指先を動かそうとする黒騎士だが・・・・。」
死にかけ一般生徒「さあ、京介・・・今、陸田は目の前に無様な姿でひれ伏しているんだ・・。止めを刺してバインダーとしての仕事を速く終わらせてくれたまえ。」
怪奇鮫たこ女「怪奇鮫たこ女が黒騎士に墨を吹いた。素顔を隠すには充分な量の墨であった」
死にかけ一般生徒「京介遅いぞ、なにやってんの!」
妖異なる効果音「グシュ」
死にかけ一般生徒「な‥なにを‥」
魔性の情景描写「仁総は死にかけ一般生徒の額に人差し指で穴を空けた。」
仁総 京介「うるさい人ですね。僕はバインダーとやらになった記憶はございません。僕は僕。自分の意志で動き自分の意志で殺戮をするのです。‥‥まあ陸田にとどめをさすことはかわりないですが‥」
死にかけ一般生徒「こ、この馬鹿・・・グヘッ・・・・・・・(ガクン)」
魔性の情景描写「京介の指先は頭蓋骨、大脳を突き抜けずぶずぶと突き進むと脳幹にまで達した・・・。死にかけ一般生徒は白目をむいて、激しく痙攣し出したがそれも一時的なもので、最期に大きく体がゆれたかと思うとそれきり二度と彼が動き出すことはなかった・・・。どうやら永遠なる終末を迎えたようである・・・。」
校長 陸田「いや、いや、いや・・仁総君、君のおかげで助かりましたよ・・・。彼が死んでくれたおかげで・・体が楽になりました・・・。どうやら貴方は自分の力を過信しすぎているように思われてなりませんね・・・一人でなんでも出来るとね・・・。それではそれを証明して頂きましょうか・・・。ククク・・・貴方には永遠の孤独をプレゼントいたしましょう・・・。さあ、黒騎士・・殺ってしまいなさい。」
魔性の情景描写「鮫たこ女の墨で黒くなった黒騎士の顔では、怨念のこもった目だけが左右に小刻みに震えるように蠢いていた。しかしそれも瞬時のことで・・一度、目の前の獲物を捕らえた彼の視線は精密機械のごとく冷酷にその姿を追い始めた・・。」
鈴木 キャリー「あ・・あ・・・あ・・あ・・あ・・・・・・・・・・・・・・・」
魔性の情景描写「黒騎士は何の躊躇いも無く手刀を獲物に突き立てた・・・。ぽたぽたと・・どす黒い血がキャリーの足先から滴り落ち大地に広がる・・。黒騎士は握り締めた心臓に徐々に力をこめていった・・・・。内に秘めたる彼の残忍な気質を表わすのに相応しい殺り方である・・。」
黒騎士(校長派)「OYASUMINASAI・・・EIEN・・・NI・・・・」
妖異なる効果音「ひゅるひゅる」
仁総 京介「それで私が孤独になったとでもいうのですか、、愚かなひとだ、、、」
魔性の情景描写「京介はただ陸田を蔑むように見つめていた。」
仁総 京介「私は常に孤独でしたよ。私を理解するなど誰にもふかのうですからね。あなたは私のおもちゃを一つ壊したにすぎない、壊れたら、また手に入れればいい、それだけのことです。」
魔性の情景描写「だが、京介は、冷たくなりつつあるキャリーの身体を抱きかかえて、何か語りかけていた。」
黒騎士(校長派)「ま‥まさか!」
魔性の情景描写「京介はキャリーの髪をなでると彼女の首をねじ切ったのだ。」
妖異なる効果音「ぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶりぶり!!」
改造食人鬼岡本三太「副会長‥‥」
仁総 京介「フ・・・・・フハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
黒騎士(校長派)「!?? 何をする気だ!」
魔性の情景描写「仁総はキャリーの血を指先に滴らせると血化粧をはじめた・・・。唇はルージュのごとく、目の下には長いまつげを・・そして最期に額に「しにん」と書き込んだ。・・・仁総一族に伝わる「死を賭した戦い」に赴く時の儀式である・・・・。もはや彼の目には迷いは無かった・・・その視線は「陸田」を凝視していた・・・・。」
仁総 京介「きる ゆー」
校長 陸田「だ、そうだ。黒棋士。陰ながら応援させてもらうよ。」
魔性の情景描写「そういうと、校長はきびすを返し、一目散に駆け出した。」
怪奇鮫たこ女「あっにげた!!」
校長 陸田「(ふふふ・・・こんなこともあろうかとあれを隠しておいてよかったわい。」
魔性の情景描写「不気味な笑いとともに捨て台詞を残していった。」
校長 陸田「まっとれよ!!京介!!!次会うときがおまえの最後だ!!!」
妖異なる効果音「突然”キュイーッ”っという脳髄に直接響くような音が鳴り、辺りが真の闇に包まれた。」
改造食人鬼岡本三太「コーチョ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
花子 「おいてけぼりかい、みんな」
魔性の情景描写「辺りに光が戻ったときには、京介が血まみれになってたたずんでいた。」
仁総 京介「とりあえず貸しにしておきますか。」
魔性の情景描写「そして京介も、足早にその場を離れた。」
怪奇鮫たこ女「本当に??」
黒騎士(校長派)「で、残された私はどうすればいいのだ??」
魔性の情景描写「京介はスキップしながら遠ざかって行く」
亡霊 「所詮はこれが雑魚キャラの宿命なんだね・・・。誰かが話しを持っていくと冷たく見放されてしまう・・・。僕たちはコントさせられるのが落ちだね・・。だらだら生きるより、例え一瞬でもいいから輝いて散っていくのが僕らに与えられた宿命だと思っていたのに・・・悲しいよ・・・。」
死にかけ一般生徒「だって君、死んでるし、君の話は他の人には全然聞こえてないんだよ。さて、僕もそろそろ君の仲間に入るとするか……」
黒騎士(校長派)「さ‥さみしい‥」
妖異なる効果音「ヒュ〜〜〜〜〜」
黒騎士(校長派)「...帰ろっかな♪」
花子 「どこへ?帰るところなんて、あるの?あなたも、あたしたちも。」
改造食人鬼岡本三太「ここに住もうか。みんなで。カレーもたくさんあるし」
死にかけ一般生徒「いや、ぼくはカレーよりおせち派なんだよ。近藤マッチに惑わされるんじゃない!いい年こいて。」
改造食人鬼岡本三太「カ、カレーを馬鹿にするな。日本のカレーとインドのカレーはイメージが全然違うんだぞう。」
黒騎士(校長派)「食も極めれば・・・・こいつ意外とその世界で大物になるかも知れん・・・・」
怪奇鮫たこ女「シーフードカレーがいいな‥」
改造食人鬼岡本三太「それは邪道だぞう・・・」
黒騎士(校長派)「おいおい、それじゃあ自分が食われちまうっての。ははは・・。」
亡霊 「おれを喰ってくれ!!」
花子 「あんたのドコを食えっていうのよ?」
亡霊 「主に鎖骨あたり!」
妖異なる効果音「ぐおおおおおおおおおおおおおおっ」
魔性の情景描写「この妖異なる効果音は、仁総京介の腹の音...らしい。エヘっ♪」
亡霊 「おい花子、鎖骨食えっていっただろ!」
花子 「だって脳味噌の方がおいしいのに・・・・・。」
亡霊 「食えっつーの!!」
魔性の情景描写「亡霊はみづからの鎖骨をひきずり出し、花子の口にねじこんだ。」
花子 「あら、意外と貴方っておいしいのね・・・しゃぶり尽くしてあげるわ。(花子はむしゃむしゃと亡霊を頭から食い始めた)」
亡霊 「おい、やめてくれよ。脳味噌食べられたら考え事できなくなっちゃう。」
魔性の情景描写「「こいつに脳味噌なんてあったのかよ。」と、皆が考えた。」
死にかけ一般生徒「お前こそ脳味噌あるのかよ。」
魔性の情景描写「失礼な!あるぜ!?「パカ」」
花子 「とりあえずみんなで食べ尽くしちゃいましょ。冷めないうちに…。」
魔性の情景描写「そういって花子は、亡霊の腕をもぎ取って食べ始めた。」
亡霊 「うぎゃぁぁぁぁ……………あ?…腕なんていくらでも生えてくるんだった。」
怪奇鮫たこ女「亡霊のくせにうるさいじゃない。」
亡霊 「何だと、このたこ野郎呪い殺すぞ!」
魔性の情景描写「そうして低レベルの喧嘩が始まった。」
改造食人鬼岡本三太「うるせえ、おまえらまとめてカレーの具にしてやらぁ。」
亡霊 「なんだと!その言葉そのまま返してやらぁ!!」
死にかけ一般生徒「まあまあ、この場で喧嘩したってしょうがないじゃないか。」
黒騎士(校長派)「貴様こそそんな事を言える立場か。お前の妄想による超能力の所為で京介はへそ曲げたんだぞ!!」
魔性の情景描写「ボクチャンハノウミソシャーベットガイイノォー。」
花子 「情景描写まで狂ってきたわ‥この世界が崩れかけているのかしら」
妖異なる効果音「(っ……どうやらみんな京介の魔力にやられてしまったようだな。」
亡霊 「やられたやられたって俺は宇宙だぜ」
魔性の情景描写「全知全能の神がそろそろみんな呆れてきたのを感じ取ったのかどうかは知らないが、問答無用で異世界空間が控えめな音を立てて崩れ始めた!」
死にかけ一般生徒「やべえぞ皆!支えろ支えろ!」
妖異なる効果音「ゴゴゴゴゴゴゴオオオオオオ!!!」
亡霊 「死にたくないよー」
花子 「こんなところで引き下がるわけにはいかないわ。私たちにはまだやらなければならないことが・・・」
怪奇鮫たこ女「そうだ」
花子 「まって 田村匡史が」
妖異なる効果音「ぶううううううおおおおおおおおおおおお」
魔性の情景描写「ついに異世界の消滅が本格化したのか、異世界空間は突如出現した比較的大きめのブラックホールに吸い込まれ始めた!」
校長 陸田「ぉぐこぇぇぇ!!ゴブゴブッきゃ・きゃらだがーっ!!」
魔性の情景描写「陸田の体は紙くずのように歪み、鮮血を絞りだしながら吸い込まれていく。」
改造食人鬼岡本三太「カレーに新たなる隠し味エキス」
怪奇鮫たこ女「当社比1.5倍!!」
仁総 京介「いいのか?ほんとうにそれでいいのかあ!?」
魔性の情景描写「そして陸田の姿は見えなくなった。」
亡霊 「御、終わったのか・・・・」
妖異なる効果音「ラララーーーーラーラーラー(エンディング的音楽)」
死にかけ一般生徒「ちょっと待てい!!終わらす気かぁ!!」
改造食人鬼岡本三太「まだ終わっちゃだめだよー。カレー食い終わるまで待ってくれぇ」
校長 陸田「くっくっくっくっく…、この私が死ぬとでも思っているのか?今回は見逃してやるが次はないと思え!!」
死にかけ一般生徒「待て、もっと俺の、もっと俺の出番を!俺を出ぶきゅるれらあ!?」
花子 「私より下の選択肢の癖に生意気よ」
亡霊 「うるさい!終わりったら終わり!THE ENDなの!」
魔性の情景描写「崩れゆく世界をすべて飲み込もうとする岡本。彼は実は今が一番幸せなのかもしれない。」
妖異なる効果音「ズルリ・・・」
魔性の情景描写「そんな中、妖しい音がした。その場に居た者、全員がそちらを振り返った。そこにあったのは死に化粧をしたキャリーの首だった。」
黒騎士(校長派)「フン、逆らったりするからだ・・・・お前らの首も欲しいなぁ?」
改造食人鬼岡本三太「クルッテ・・・・シマッタ・・・ナニモ・・・・・カ・・・モ・・・・・」
魔性の情景描写「可笑しな音とともに、その場にいた奴等の首が転がり落ちる。黒騎士の目には血とも涙ともつかぬ浮かんでいた・・・」
鈴木 キャリー「ア・・・・・アア・・・アアァ・・・・モドラナイ・・・・モウ・・・モドレナイ・・・・・・クルッテ・・・・シ・・・・・マッ・・・・タ・・・カ・・・ラ・・・・」
魔性の情景描写「すべてのモノがとけだす。果たして、終わったのだろうか・・・?本当に・・・・?」
校長 陸田「ふ・・・」
魔性の情景描写「校長の顔は恍惚の赤に染まっていた」
校長 陸田「狂うたのではない。すべては起こるべくして起こったのじゃ。ニエとして召喚された君等には申し訳ないがね」
仁総 京介「ふざけるな!!そういうことは、少なくともここの掃除がきっちりばっちり終わってからにしろ!!それとも貴様、もう二三度肉体を喪失したいようだな!?」
魔性の情景描写「そういって京介は胸元から例のものを取り出した。」
妖異なる効果音「ブオンブオンブオンブオン(破壊的モーター音)」
魔性の情景描写「京介の例のものはうねりをあげて陸田の体を破壊していく。例の如き殺傷力だ。だが陸田は例の如く己が肉体にすら関心がなさそうである。薄ら笑いを消さない。」
校長 陸田「京介君、まだわからないのかね? もっと利口だとぉ思ってていぃたノニィいぃい」
仁総 京介「く・・・」
魔性の情景描写「校長の飛び散った肉片は仁総 のカラダに張り付いた。」
校長 陸田「はははハハ、葉ハハハはははぁ!!」
魔性の情景描写「陸田の存在はまさにパロディであるが、肉片になると実にシリアスなるようである。そして京介のカラダに張り付いた陸田の肉片はとても効率よく京介を瀕死の状態に追い込んだ。」
花子 「みなさんごきげんいかが?」
改造食人鬼岡本三太「ふへへ・・・その肉食わせろ!ガブッ!」
怪奇鮫たこ女「そうわいかないわっ・・・・たこビーーーム・・・・」
妖異なる効果音「ビビビビーン」
魔性の情景描写「三太はまともにビームをくらい、腹がさけ、中から腸が・・」
仁総 京介「何故だ!何故貴様は平気でいられる!陸田‥」
死にかけ一般生徒「や..奴はリポビタンAを飲んでいる...からだ!!」
魔性の情景描写「タウリン1000ミリグラム配合!」
仁総 京介「何ィ!そんなことでいいのか!?では俺はヘロイン2000ミリグラム配合だ!(ゴクゴク)」
死にかけ一般生徒「俺の兄貴は大正製薬に勤めてるんだ・・リポDを馬鹿にしないでくれぇぇ・・・う!!ゼナもよろしく・・・・・バタッ!・・・・・」
改造食人鬼岡本三太「ふへへ・・やっぱりバイアグラがいちばんだぜ!」
黒騎士(校長派)「君達は何か勘違いしているようだね…。校長の飲んだタウリンは普通のタウリンではないのだよ、フフ…。」
仁総 京介「普通なんて言葉、久々に聞いたぜ。」
校長 陸田「おや、仁総君。君は普通に戻りたいのかね?」
仁総 京介「戻りたいって?僕にとって普通はこれなのだから・・・」
黒騎士(校長派)「どんな世界にだって『狂気』は潜んでいるのさ・・・・」
妖異なる効果音「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・」
魔性の情景描写「陸田たちのコントの裏では異世界空間の消滅が確実に進行していたようだが、ついに完全消滅の時がやって来た!」
鈴木 キャリー「ヤットオワルノネ・・・アア・・・」
亡霊 「うう・・・」
死にかけ一般生徒「苦しみから抜け出せる・・・ああ・・・・」
花子 「ふんっ・・・」
改造食人鬼岡本三太「ふふふふふ・・・・・・・・」
黒騎士(校長派)「まだ終わらんぞ!俺が・・・」
妖異なる効果音「ガツ!」
黒騎士(校長派)「グワァァァァ!!!?」
魔性の情景描写「黒騎士(頭が目より上がなかった)は自分に何が起こったのか理解することができなかったであろう、そしてこれからも永遠に。校長に食いちぎられたのであった。」
校長 陸田「君は少しうるさいね、少し黙っていなさい。……といっても、もうしゃべることはできないね………。」
改造食人鬼岡本三太「首から下は僕がたべていいよねえ、うわあーい、いただきまーす!」
校長 陸田「食わさん!!」
死にかけ一般生徒「おっ俺を食べろよ・・・・・うまいぞー・・・俺の・・・・」
花子 「あんたばっかじゃないのっ」
魔性の情景描写「黒騎士の仮面の下の顔は耕作ではなかった。例え下半分しかなくとも京介には一瞬で理解できた。」
改造食人鬼岡本三太「みんなミンチにして食べちゃお!」
妖異なる効果音「あははははははは」
仁総 京介「何してる!!皆!」
改造食人鬼岡本三太「カレーにしようかな、それともソーセージにしようかな。」
死にかけ一般生徒「カレ〜にしてくれぇぇっ!」
花子 「私のじん臓を食べてよ・・・・私の・・・私の・・・・食べてー」
仁総 京介「だめだ・・こいつらは食うことしか考えてない・・・・」
妖異なる効果音「クラウノダ!トモニクライツクスノダ!クラウノダ!トモニクライツクスノダ!クラウノダ!トモニクライツクスノダ!クラウノダ!トモニクライツクスノダ!クラウノダ!トモニクライツクスノダ!クラウノダ!トモニクライツクスノダ!クラウノダ!トモニクライツクスノダ!クラウノダ!トモニクライツクスノダ!クラウノダ!トモニクライツクスノダ!クラウノダ!トモニクライツクスノダ!」
魔性の情景描写「カレーの海が語っている。いつのまにやら黄色から緑がかってきた液体は校長の匂いがする。」
仁総 京介「これは‥‥陸田のやりたかったこととは‥」
校長 陸田「おーい三太ぁ〜!栓を抜け!」
改造食人鬼岡本三太「は〜い。これですね〜っ。」
魔性の情景描写「岡本が空中に浮かぶ紐を引くとそれは難なく抜けた。そしてこの世界は破滅の加速度を増してゆく。黄緑のカオス。それは外へと破裂を開始した。」
校長 陸田「ほっほほほ。なかなかいい案配の液体ができました。これならあっという間に広がるよ。みなさんのよいエキスを吸いましたからね。」
魔性の情景描写「校長は三太の頭の上に胡座をかきそのまま三太もろとも空中の穴に消えた。」
校長 陸田「いよいよ。向こうでは大王君も覚醒しましたから。じゃ仁総君。またね。」
魔性の情景描写「仁総は校長を追おうとしたが、彼のダメージは予想以上に強く、崩れ行く世界の衝撃をかわすのに精一杯であった。すでに他の者たちは黄緑の嵐にのみこまれ姿はみえない。」
妖異なる効果音「グワッ」
魔性の情景描写「仁総は力を振り絞り目を見開くと、空間の穴にジャンプした。両手にはキャリーの生首をかかえたままである。」
妖異なる効果音「ドスン」
魔性の情景描写「そしてこの世界には誰もいなくなった。」